ボーナス一ヶ月前記念(?)ということで、IBMの6GB HDDを買っちゃいました。 FDD、CD-ROMがない状態でwindows98のインストールをしましたので、 その作業行程をメモしておきます。 再インストールを考えている人の参考になれば幸いです。
FDD、CD-ROMがない状態では空っぽのHDDからブートする手段が ありません。そのため、デスクトップ機を使って下準備をします。
デスクトップ機に Recovery CD-ROMを挿入します。 そして、CDの中を覗くとbootimg.binというファイルがあります。 これがブートディスク用のイメージです。 フォーマット済みのフロッピーをドライブに入れ、
C> rawrite bootimg.bin
として、フロッピーに書き戻します。 しかし、このフロッピーではFIVA以外からはブートできないようになっていますので、 autoexec.batを削除します。 また、config.sysの中にPCMCIAとCD-ROMドライブを登録するドライバが入っていますので 削除しておくほうがいいでしょう。
DEVICE=HIMEM.SYS BUFFERS=20 FILES=60 DOS=high,umb REM DEVICE=EMM386.EXE RAM X=D000-D0FF DEVICEHIGH=BILING.SYS DEVICEHIGH=JFONT.SYS /MSG=OFF DEVICEHIGH=JDISP.SYS /HS=LC DEVICEHIGH=JKEYB.SYS /106 JKEYBRD.SYS LASTDRIVE=Z REM [CD-ROM Drive] REM DEVICEHIGH=ATAK365.SYS /port=190 /mem=D000 REM DEVICEHIGH=ATACD190.SYS /D:CD REM DEVICEHIGH=A:\CDDRV\ATCD.SYS /D:CD001 DEVICEHIGH=ANSI.SYS REM DEVICEHIGH=RAMDRIVE.SYS /E 2048 rem
FIVA用のHDDをデスクトップ機に繋ぎます。 念のため、既存のHDDは外しておきましょう。 間違って、フォーマットすると悲惨です。 接続が完了したら、先ほどのフロッピーをドライブに入れてブートします。
起動が完了したら、
A> fdisk
として、パーテーションを作成します。私は Cドライブを 1.5GB、 Dドライブを4.5GB にしました。 この段階ではCドライブだけを確保し、Dドライブはまだ確保しません。
fdiskが終われば、フロッピーを入れたまま再起動します。 そして、無事再起動すれば、
A> ZVHDD /C /PARTITION /M:96
としてハイバネ領域を確保します。 これではうまく領域確保できない場合があるそうです。その場合は
A> ZVHDD /C /PARTITION
としてください。これでうまくいったという報告があります。
また、8GB以上のHDDの場合、 ZVHDDでハイバネ領域を作成してはいけません。 以下のLinux fdiskやMBMを使って作成してください。
ハイバネ領域の確保がうまくいけば念のため再起動したほうがいいでしょう。
ハイバネ領域の条件は
パーティション | 内容 | 容量 |
---|---|---|
hda1 | ハンバネーション | 96MB |
hda2 | FAT32 | 1.5GB |
hda3 | FreeBSD | 1.5GB |
hda4 | 拡張領域 | ----- |
hda5 | FreeBSD Swap | 32MB |
hda6 | Linux | 2.5GB |
hda7 | Linux Swap | 32MB |
hda8 | FAT32 | 5.8GB |
としてます。
次に、Linux等のPC-UNIXはわからず、Windows環境だけで作成した場合は
MBMを
使います。
まず、普通にWindowsのfdiskを使って96MBの領域を作成します。
次にMBMを起動して、そのパーティションのIDを強制的に$A0に変更
するのです。こうすることで、この部分をハイバネ領域として使えますので、
もう一度fdiskを起動して、今度こそ正式のWindowsパーティションを
確保します。
もう一度、
A> fdisk
とし、Dドライブのパーテーションを確保します。 その後、再起動し、
A> format c: A> format d:
としてフォーマットをします。
さきほど作成したDドライブにwindows98 CD-ROMの内容をコピーします。 なお、デスクトップ機に2.5inch HDDの他に既存のHDDを繋いで、 既存のWindowsを起動してコピーするのが楽でしょう。 私はwindows98の内容はHDDに残したままにするつもりですので、 D:\win98というディレクトリを作り、そこにCD-ROMの内容をコピーしました。 D:\win98\win98となってちょっと気持ち悪いかもしれませんが、 ルートディレクトにファイルが氾濫しないのでいいと思います。
次に recovery CD-ROM のCDRIVERSディレクトリの内容を Dドライブのルートにコピーします。 ルートでなくてもいけるのかもしれませんが、 私は安全策を取ってルートにコピーしました。
デスクトップ機に2.5inch HDDだけを繋ぎ、ブートフロッピーで起動します。 コマンドプロンプトが出てきたら、
A> D: D> cd \win98\win98 D> setup "d:\drvcopy.inf"
として、windows98のsetupを起動します。 その後は通常のwindowsのインストールと同じように進めていきます。
windowsのインストールを続けていくと、1回目のリセットがかかります。
ここで、リセットがかかり再起動して処理を続けていくのが通常のプロセスですが、
リセットがかかったらデスクトップの電源を落とします。
そして、2.5inch HDDを取り出し、FIVAに移植します。
その後、FIVAの電源を入れると何事もなかったようにインストールを続けることが
できます。
以上の方法で私はwindowsを再インストールしました。 windowsのセットアップでは、最初のリセットまでハードウェア周りの設定は せず、ファイルのコピーだけであるという性質を利用しています。