FIVAにWindows98を再インストールしよう

FIVA
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since 1998.12.4

ボーナス一ヶ月前記念(?)ということで、IBMの6GB HDDを買っちゃいました。 FDD、CD-ROMがない状態でwindows98のインストールをしましたので、 その作業行程をメモしておきます。 再インストールを考えている人の参考になれば幸いです。

用意するもの

FDD、CD-ROMがない状態では空っぽのHDDからブートする手段が ありません。そのため、デスクトップ機を使って下準備をします。

デスクトップ機
これがないと下準備ができません。 FIVAしか持っていない人は諦めて CD-ROMドライブを買いましょう。
FIVA Recovery CD-ROM
FIVAに付いてくるCD-ROMです。 mediaGXのドライバ類、ハイバネ領域を確保するプログラムが入っていますので、 必須です。
Windows98 CD-ROM
Windows98をインストールするので当たり前です。 FIVAについているので問題ないでしょう。
2,5inch HDD ←→ 3.5inch HDD 変換コネクタ
デスクトップ機に2.5inchのHDDを繋げるのに必要となります。
フロッピー
デスクトップ機のブートに使います。
rawrite.exe
イメージファイルをフロッピーに書き戻すツールです。 Linuxのパッケージに入っています。

ブートディスクの作成

デスクトップ機に Recovery CD-ROMを挿入します。 そして、CDの中を覗くとbootimg.binというファイルがあります。 これがブートディスク用のイメージです。 フォーマット済みのフロッピーをドライブに入れ、

C> rawrite bootimg.bin

として、フロッピーに書き戻します。 しかし、このフロッピーではFIVA以外からはブートできないようになっていますので、 autoexec.batを削除します。 また、config.sysの中にPCMCIAとCD-ROMドライブを登録するドライバが入っていますので 削除しておくほうがいいでしょう。

DEVICE=HIMEM.SYS
BUFFERS=20
FILES=60
DOS=high,umb
REM DEVICE=EMM386.EXE RAM X=D000-D0FF
DEVICEHIGH=BILING.SYS
DEVICEHIGH=JFONT.SYS /MSG=OFF
DEVICEHIGH=JDISP.SYS /HS=LC
DEVICEHIGH=JKEYB.SYS /106 JKEYBRD.SYS
LASTDRIVE=Z

REM [CD-ROM Drive]

REM DEVICEHIGH=ATAK365.SYS /port=190 /mem=D000
REM DEVICEHIGH=ATACD190.SYS /D:CD
REM DEVICEHIGH=A:\CDDRV\ATCD.SYS /D:CD001
DEVICEHIGH=ANSI.SYS
REM DEVICEHIGH=RAMDRIVE.SYS /E 2048
rem

Cドライブのパーテーションの作成

FIVA用のHDDをデスクトップ機に繋ぎます。 念のため、既存のHDDは外しておきましょう。 間違って、フォーマットすると悲惨です。 接続が完了したら、先ほどのフロッピーをドライブに入れてブートします。

起動が完了したら、

A> fdisk

として、パーテーションを作成します。私は Cドライブを 1.5GB、 Dドライブを4.5GB にしました。 この段階ではCドライブだけを確保し、Dドライブはまだ確保しません。

ハイバネ領域の作成

fdiskが終われば、フロッピーを入れたまま再起動します。 そして、無事再起動すれば、

A> ZVHDD /C /PARTITION /M:96

としてハイバネ領域を確保します。 これではうまく領域確保できない場合があるそうです。その場合は

A> ZVHDD /C /PARTITION

としてください。これでうまくいったという報告があります。

また、8GB以上のHDDの場合、 ZVHDDでハイバネ領域を作成してはいけません。 以下のLinux fdiskやMBMを使って作成してください。

ハイバネ領域の確保がうまくいけば念のため再起動したほうがいいでしょう。

ハイバネ領域の作成(その2) new!

ハイバネ領域の条件は

の3点です。逆を言えば、この3点を満たせばどんな方法でもかまいません。 一番簡単なのはLinuxのブートディスクで起動して、Linuxのfdiskで パーティションを作ることです。 私のFIVAでは

パーティション内容 容量
hda1 ハンバネーション 96MB
hda2 FAT32 1.5GB
hda3 FreeBSD 1.5GB
hda4 拡張領域 -----
hda5 FreeBSD Swap 32MB
hda6 Linux 2.5GB
hda7 Linux Swap 32MB
hda8 FAT32 5.8GB

としてます。

次に、Linux等のPC-UNIXはわからず、Windows環境だけで作成した場合は MBMを 使います。
まず、普通にWindowsのfdiskを使って96MBの領域を作成します。 次にMBMを起動して、そのパーティションのIDを強制的に$A0に変更 するのです。こうすることで、この部分をハイバネ領域として使えますので、 もう一度fdiskを起動して、今度こそ正式のWindowsパーティションを 確保します。

Dドライブのパーテーションの作成

もう一度、

A> fdisk

とし、Dドライブのパーテーションを確保します。 その後、再起動し、

A> format c:
A> format d:

としてフォーマットをします。

Windows98 CD-ROMの内容のコピー

さきほど作成したDドライブにwindows98 CD-ROMの内容をコピーします。 なお、デスクトップ機に2.5inch HDDの他に既存のHDDを繋いで、 既存のWindowsを起動してコピーするのが楽でしょう。 私はwindows98の内容はHDDに残したままにするつもりですので、 D:\win98というディレクトリを作り、そこにCD-ROMの内容をコピーしました。 D:\win98\win98となってちょっと気持ち悪いかもしれませんが、 ルートディレクトにファイルが氾濫しないのでいいと思います。

Recovery CD-ROMの内容のコピー

次に recovery CD-ROM のCDRIVERSディレクトリの内容を Dドライブのルートにコピーします。 ルートでなくてもいけるのかもしれませんが、 私は安全策を取ってルートにコピーしました。

Windows98のセットアップ

デスクトップ機に2.5inch HDDだけを繋ぎ、ブートフロッピーで起動します。 コマンドプロンプトが出てきたら、

A> D:
D> cd \win98\win98
D> setup "d:\drvcopy.inf"

として、windows98のsetupを起動します。 その後は通常のwindowsのインストールと同じように進めていきます。

HDDの差し替え

windowsのインストールを続けていくと、1回目のリセットがかかります。 ここで、リセットがかかり再起動して処理を続けていくのが通常のプロセスですが、 リセットがかかったらデスクトップの電源を落とします。 そして、2.5inch HDDを取り出し、FIVAに移植します。
その後、FIVAの電源を入れると何事もなかったようにインストールを続けることが できます。

最後に

以上の方法で私はwindowsを再インストールしました。 windowsのセットアップでは、最初のリセットまでハードウェア周りの設定は せず、ファイルのコピーだけであるという性質を利用しています。


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